英語中国語通訳者の卵

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英語アンケート回答者総数151名の分析を始めよう

分析の前に

今回、英語リスニング能力や英会話能力とTOEICスコアの相関を調べるために、Google フォーム という、アンケートを作成、分析できる無料サービスを用いて151名に対して所要時間10分~13分のアンケートフォームに回答していただいた。調査のため、関西大学千里山キャンパスや大阪大学吹田キャンパスのキャンパス内にてGoogle フォームのQRコード付きアンケート用紙をそれぞれ約1000枚、約300枚ずつ配り、2017年10月26日 ~2017年11月30日 の間に106名のアンケートへの協力者を得た。また、ブログとTwitterなどのSNSを通じて全国のTOEIC高得点保持者にも協力を呼びかけ、2017年11月24日~2017年12月25日 の間に45名のアンケートへの協力者を得た。また、151名全員に個人の識別として、メールアドレスの記入を義務付け、分析終了前に二重回答がないことを確認し、回答に不備がある場合は可能な限りメールにて質問を行った。尚、個人情報の漏えい防止など、取り扱いについては細心の注意を払ったうえ、希望者については分析終了後の時点でメールアドレス情報を消去し、今後の協力への同意が得られなかった被験者のメールアドレス情報は論文執筆後にすべて消去した。

 

 

ただし、調査対象を、大学生、短大生、大学院生または社会人日本人英語学習者のみとするため、この151名から以下の13名を除外することとする。

まず、日本人英語学習者を対象とするため、ステータスの質問項目で留学生を選択した学生や英語以外の第二外国語で日本語をチェックした6名を除外し、さらにその中から主に英語のみを勉強している英語学習者を対象とするため、第二外国語のレベルで「バイリンガル(多言語話者)なので母語レベル」を選んだ1名と「その言語圏の友人とのナチュラルスピードの会話でもほとんど困らない」を選んだ4名も除外した。ちなみにこの4名のうち1名は両親の仕事の都合で生誕からずっとアメリカで生活し、アメリカの小中高大の学校を通ってきた米国在住日本人大学生であり分析から除外しているが、一般的な日本人英語上級者との比較対象として後ほど考察対象とする。

また、そのうち高校生2名についてはTOEICのスコアが相対的に不利になってしまうためか、他の同じTOEICスコア帯の大学生や社会人の回答者に比べて英語の自己評価が非常に高くなってしまっていたためにこれも除外とした。

 尚、英語学習の観点からいうと、日本では社会人の大多数が英語とは無縁の生活を送ってしまうため、無作為に社会人の英語能力を調査しても授業や留学などで英語の使用頻度が高いといえる大学生と一緒に英語学習者のサンプルとして分析するには適しないことが予想されるが、今回はTwitterなどのSNSを通じてTOEIC高得点者を中心に協力を呼びかけたため、回答に協力していただいた社会人24名のうち23名がTOEICを受験したことがあり、19名がTOEICで845点以上である上にTOEICで780点以下は2名しかいなかった。よって日本人英語学習者のサンプルとして十分であると考えられ、この24名については全員分析の対象に含めることとする。

以上から、分析対象は138名となり、日本人英語学習者のみを抽出できたこととする。その内訳は大学生及び短大生108名(78%)、大学院生及び修士課程、博士課程など6名(4%)、社会人24名(17%)であり、以上の138名のうちTOEICスコアを保持しているのは104名(75%)であった。基本的に分析結果を論じる場合、断りのない限り以上の138名を分析対象として用いることにする。

ただし、TOEICスコアをグラフ反映する際に、過去の古いスコアだと現在の英語能力を測るには不適と考え、TOEIC受験が3年以上前になる被験者6名と大学一回生で最後のTOEIC受験が一年以上前になる被験者3名を「データ不備」として扱い、TOEICスコアと英会話能力やリスニング能力の相関分析の際の平均点や標準偏差のための処理に用いないようにした。また、以上の基準で「データ不備」にならなかった被験者のうち、下位下群TOEIC スコア225~395点の被験者についてはグラフには反映させたが、英語能力が低すぎて英語学習者の分析としては不適として、「データ不備」と同様、英会話能力やリスニング能力の相関分析の際の平均点や標準偏差のための処理に用いないようにした。

さらなる注意点として、ざっくりとした点数さえわかれば分析に問題ないと当初考えていたため、最新19名以外の85名について、正確なTOEICテストのスコアは不明である。よって各被験者のTOEICスコアと他の回答との相関分析の処理時にやむなく中央値を用いたために、TOEICスコア上位群については20~27.5点、TOEICスコア中位群については30~47.5点、TOEIC下位上群については47.5点の誤差が最大で予想されることを考慮に入れておきたい。ちなみに下位中群TOEIC 400~445のTOEICスコアで中央値で予想しなければいけない該当者はいなかった。このことはTOEICスコアの分析時にもう一度触れる。

 

群の名称

TOEICスコア選択肢

CRFRレベル

中央値

満点

TOEIC 980~

 

985

特上位

TOEIC 945~975

CEFR C1

960

上位上

TOEIC 900~940

CEFR B2

920

上位中

TOEIC 845~895

CEFR B2 

870

上位下

TOEIC 785~840

CEFR B2 

812.5

中位上

TOEIC 720~780

CEFR B1

750

中位中  

TOEIC 620~715

CEFR B1

667.5

中位下

TOEIC 550~615

CEFR B1

582.5

下位上

TOEIC 450~545

CEFR A2

497.5

下位中

TOEIC 400~445

CEFR A2

422.5

下位下  

TOEIC 225~395

CEFR A2

310

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