英語中国語通訳者の卵

英語中国語通訳者の卵が勉強やら就活やら仕事やらを語ります

リスニング能力が上がると何点TOEICのスコアが上がるか? 論文詳説版

こちらではアンケートの分析結果から判明した結果を公開しております。

論文にまとめることを念頭に置いているので、「標準偏差」や「相関関係」などの平易ではない表現が多々ありますが、来年6月には平易な表現で書き直しますのでご容赦ください。

 

今回、以下の内容を見てからアンケートに答えると調査結果に影響が出ると予想されるので、結果を見てからのアンケートの回答を禁じています。TOEICスコアをお持ちの方や受験の予定がある方はできるだけ先にアンケートの回答にご協力お願いします。

2つ目の簡易バージョンの方でも構いません。

所要時間は7分~12分です。 英語リスニング意識調査 https://goo.gl/forms/gVZdlylFzzqBiS3z2

 

 

 

 簡略化バージョンの所要時間は5分~8分です。

 

TOEICスコア簡易総数分析 

 TOEIC平均点と標準偏差(78人)

平均値 763.1  中央値 700

標準偏差 157.7

約68%区画 763.1 ± 157.7 = 605.4 , 920.8

約95%区画 763.1 ± 315.4 = 447.7 , 1078.5 

今回、大学生以上を対象としており、正規分布すると仮定した場合、約84%が 607点以上のTOEICスコアを持っているという結果になりました。

 新卒社会人の平均スコアが600点くらいなので、妥当な結果だと思われます。

また、平均点が763点とかなり高くなっているのは、今回のTOEIC経験者77名中50名(64%)が何らかの形で留学しており、32名(42%)が4~7ヶ月以上の留学をしているからです。

TOEIC 785点を超えるような人になると、 83%が英語圏での何らかの形で留学や生活を経験しており、59% が4~7ヶ月以上の留学や生活をしているため、留学経験とリスニング能力の考察も必要ですが、今回の趣旨は「どうすればTOEICのスコアが上がるか」ではないので一先ず分析に移ります。

f:id:kikulearnscience:20171207174410p:plain

f:id:kikulearnscience:20171212125207p:plain

f:id:kikulearnscience:20171212131920p:plain

 

以下からリスニングアンケートの回答分析結果の公開になります。

 アンケートに未回答の方は簡略化バージョンだけでも回答してみると以下の内容が深く理解できるようになるためご協力お願いします。

 簡略化バージョンの所要時間は5分~8分です。

 

◆英語特有の音の連結や脱落のせいで内容を聞き漏らす

アンケート回答集計結果

下位群 ほぼ必ずそうだ 7名 よくある 9名 
合計16名 平均 550.6点 ± 68.5  約68%区間 482~619

中位群 たまにある

合計19名 平均 757.6点 ± 155.7   約68%区間 602~913

上位群 そんなにない 33名 全くない 10名

合計43名 平均 838.6点 ± 99.2  約68%区間 739~938

 

下位群 16名に比べて 中位群 19名 が 207点 高い点を取っており、上位群 43名だと 288点 高い点を取っております。

また、以上のスコアが正規分布すると仮定した場合、標準偏差からTOEICスコアが、

約620点以下であれば 約84%が「ほぼ必ずそうだ 」または「よくある 」と回答し、

約600点以上であれば 約84%が「たまにある」と回答し、

約740点以上であれば 約84%が「そんなにない」または「全くない」と回答すると予想できます。

 

以上のことから明らかに「英語特有の音の連結や脱落のせいで内容を聞き漏らすかどうか」がTOEICスコアと相関関係にあり、「TOEICで高スコアの人は英語特有の音の連結や脱落のせいで内容を聞き漏らしていない」ことが分かります。(今回、自己評価であることから、客観的な成否は不明であり、内容を聞き漏らすとスコアが伸びないのは当然なので以下の英語の音の聞き取りに主観を置いた項目の分析結果と合わせて考察してください)

 

◆単語やフレーズの音が聞こえても、自分の知っている単語やフレーズと一致しない

アンケート回答集計結果

下位群 ほぼ必ずそうだ 4名 よくある 15名 

合計19名 平均 612.1点 ± 144.6 約68%区間 468 ~ 757

中位群 たまにある

合計26名 平均 747.7点 ± 148.4 約68%区間 599 ~ 896

上位群 そんなにない 28名 全くない 6名 

合計34名    平均 854.9点 ± 86.5  約68%区間 768 ~  941

◎単純に比較すると、下位群 19名に比べて 中位群 26名 が 135.6点 高い点を取っており、上位群 34名だと 242.8点 高い点を取っております。

 

また、以上のスコアが正規分布すると仮定した場合、標準偏差からTOEICスコアが、

約760点以下であれば 約84%が「ほぼ必ずそうだ 」または「よくある 」と回答し、

約600点以上であれば 約84%が「たまにある」と回答し、

約770点以上であれば 約84%が「そんなにない」または「全くない」と回答すると予想できます。

 
「実際に聞こえる英単語やフレーズの音と自分の知っている音が一致しているかどうか」では、下位群の「よくある」 15名の内、TOEIC 785~844 の3名 と TOEIC 945~990 の1名が「よくある」と答えたために、下位群の平均点が少々高く(「音の連結や消失」よりも61.5点高く)なっており、下位群の標準偏差が144.6と中位群並みに高くなっているのが特徴です。このことから、日本人は総じて英語の音に対する知識や聞き取りが苦手で、TOEICで高得点を取っていても英語の音の聞き取りに苦手意識を持っている人が一部存在することが分かります。

それでも 平均点自体は下位群、中位群、上位群で135.6点、107.2点ずつ上がっており、「実際に聞こえる英単語やフレーズの音と自分の知っている音が一致しているかどうか」がTOEICスコアと相関関係にあるといっていいのかもしれません。

また、下位群中位群の標準偏差が145~148と高めなのに対して上位群の標準偏差は86.5と低めとなっていることから、TOEICで770~800点を超えるような人では英語の音がしっかり聞き取れるようになっていると予想されます。ただし、TOEIC高得点を取得している人は比較的長期の留学経験と外国人との豊富な交流経験があるため一概にTOEICスコア自体と英語の音の聞き取り能力に因果関係があるとは言えません(図の留学経験参照)。

f:id:kikulearnscience:20171212131838p:plain

このことから、「実際に聞こえる英単語やフレーズの音と自分の知っている音が一致しているかどうか」がTOEICスコアと相関関係にあるとは言えますが、「TOEICで高スコアの人ならば、実際に聞こえる英単語やフレーズの音と自分の知っている音が一致している」のかどうかは不明で、他の要因を探るべきでしょう。

 

 

 

 

 

以下に今回の回答者の外国語学部の学生の割合と、留学経験の有無のグラフを掲載します。(途中)

 

 

 

 

 執筆中

 

 

 

TOEICスコア有の方の学部内訳???

TOEICスコア回答者の全体のうち、外国語学部または国際学部 英語専攻の割合は38%で次に文学部の10%、経済学部が9%、法学部、工学部が6%と続きました。

 

 

TOEICスコア有の方の留学内訳

今回、海外で留学または生活を経験したことがある方が64%、半年以上留学している方の割合が、36%と3人に1人を超えており、高得点保持者の中での留学経験者の割合が非常に高くなっているため、それを踏まえた考察が求められます。

f:id:kikulearnscience:20171201162031p:plain

 

 

 

ちなみに、全数調査では、約半数が何らかの留学をしており28%の人が半年以上の留学を経験していました。

20171201015055

 

 

 

http://k2018ench.hateblo.jp/